飯間康行さん……アイ アイ イスズ 代表取締役
石田憲孝さん……べスト販売 代表取締役社長
出水孝典さん……オオミヤ 代表取締役専務
内田和隆さん……プリべ石川 代表取締役
古市聖一郎さん……トミヤコーポレーション 代表取締役社長
内田:今回のカンファレンスの案内状に、ドレスコードとあり正直少し戸惑いました。しかし、会場に到着するとすぐその意味が理解出来ました。
飯間:ニューヨークの最高級レストランを使った盛大な発表パーティーでしたね。日本からは樫尾社長が参加されていましたし、G-SHOCK生みの親である伊部さんの力強いスピーチもありました。アメリカ市場に対する力の入れようがわかるイベントでした。
石田:全部英語だったので、内容は完璧には聞き取れませんでしたが、それでも強い情熱を感じたね。
古市:カンファレンスも大盛況で、G-SHOCKは本当にワールドワイドで愛されているブランドなのだと、日本人として誇らしくもあり、感動しました。
出水:現在の好調なG-SHOCKを象徴していましたね。海外ディーラー&ユーザーからの注目が高いという事を目の当たりにできました。
内田:新作の「MT-G」には人だかりが出来ていました。来場された皆様が、フォーマルシーンにも相応しいプレミアムなデザインである、と感じ取ったのではないでしょうか。
飯間:アメリカ市場でG-SHOCKの成功を導いた、伊藤重典さん(カシオ アメリカCEO)とも、久しぶりに楽しく話をさせていただきました。数年前、アメリカに赴任が決まった際にご挨拶に来ていただき、「俺はやるよ」と力強く宣言していたことを思い出しました。
5人はG-SHOCKを扱っている店舗なども視察。ニューヨークにおけるG-SHOCKカルチャーの浸透ぶりにも感銘を受けたようだ。
石田:例えばジョン・レノンが住んでいた「ダコダハウス」の守衛、街行く警察官やヤンキースタジアムのスタッフ、さらにはMoMA(ニューヨーク近代美術館)のスタッフまでG-SHOCKをつけていた。何年前とは違い、普通の生活の中にG-SHOCKがある。
内田:もはや、街並みの一部となっていましたね。スケーターはもちろんのこと、年齢関係なくカラフルなGショックを違和感なく着けこなしている。
飯間:私たちが思っている以上の速度で、G-SHOCKが広がっているようです。
G-SHOCKブティックは、刺激的な街ソーホーに作られていましたが、訪問時も多くの人たちが入店されていました。
古市:老若男女、様々な客層でしたね。実際につけている方も多くて、G-SHOCKが浸透しているなと感じました。
出水:しかもファッション感度の高そうな人ほどG-SHOCKをつけている。今後、認知度とブランドイメージが向上すれば、日本人が認識している以上のステータスブランドになる可能性を大きく秘めているように思います。
飯間:G-SHOCKブティックの2Fは、ギャラリーになっていて、G-SHOCKと現代アートが両方展示されていました。低価格ウォッチというカテゴリーではなく、一つの“スタイリッシュなアイテム”として認識されているのでしょう。ニューヨーク5番街近くにある高級腕時計店でも、G-SHOCKの大型コーナーがありましたからね。まるでニューヨークのEDGEですよ。
内田:多彩なカルチャーの織りなすニューヨークだからこそ、G-SHOCKのポテンシャルが受け入れられ、多くのユーザーを取り込んだのでしょう。これだけ多くの人に必要とされ、愛される時計は多くはありませんし、NYで受け入れられたからこそ、日本を超え、世界中で通用したのかもしれません。もはやG-SHOCKは、ニューヨーカーのカルチャーのひとつですね。