Gressive Off Style Spiceal Vol.4 CASIO 電波ウォッチから始まる新生活

#1 電波ウォッチって何だ?

標準電波をキャッチし
時刻を自動修正する時計

 時計進化の歴史は、精度との戦いだった。様々な機構や素材が開発されるのは、"正しい時刻を表示したい!"という純粋な想いが根底にあったからだ。

 1969年に生まれたクォーツ式ムーブメントは、水晶振動子が割り出した正確なタイミングでモーターを回転させて針を動かすため、機械式ムーブメントに比べると圧倒的に高精度だが、それでも多少の誤差は生じてしまう。

 そこで考案されたのが、基地局から発信される標準電波を時計側でキャッチし、自動的に時刻修正を行う技術。電波ウォッチに対応する基地局は世界に6か所あり(2012年現在)、原子時計などで算出された正確な時刻情報(タイムコード)を、電波に乗せて発信している。

 電波受信機能を持つ腕時計が実用化されたのは、1990年のドイツ。その後日本でも研究開発が進んだ。

 カシオでは2001年に日本国内の2つの電波基地局に対応した「WVA-300」を発売し、現在では業界最多となる世界6局対応「マルチバンド6」にまで熟成が進んだ。

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#2 電波時計の仕組みは? >>

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