電波受信機能の最大のメリットは、いつでも正確な時刻を示してくれること。これは時間厳守が最低限のマナーである社会人にとっては、ありがたい機能である。
しかも多局受信タイプであれば、海外でも同様の能力を発揮してくれるので、出張の多いビジネスマンが評価するのも当然である。
なお電波受信は腕時計側で自動的に行い(最大で一日6回)、さらに強制受信を行うことも可能。アメリカや中国など、海外の受信可能エリアに出掛けた際は、まずワールドタイム機能を使って素早く現地時刻に針を動かし、その後強制受信を行う事で時刻の微差を調整してくれる仕組みだ。
電波受信機能の弱点は、基地局が無い地域は受信ができないということ。しかしほとんどのモデルにワールドタイム機能が付いているので、両方の機能を上手に併用しながら使うことをお薦めしたい。
ちなみに電波ウォッチは未来へと前進中。カシオではスマートフォンを利用した時刻調整に取り組んでいる。
アンテナの感度が高まったことで、肉厚で質感のよいメタルケースを使っても、電波受信機能は働けるようになった。エッジを効かせるディテールや丁寧な仕上げなど、高級機械式時計に匹敵するこだわりを堪能したい。
いつでも正確な時刻を示すことができるように、電波時計には必ず強制受信コマンドが用意されている。エディフィス「EQW-A1100DB」の場合は、時刻モードで4時位置ボタンを2秒間押せば、自動的に電波を受信する。
ブルートゥース4.0を使ってスマートフォンと連動させて時刻修正を行うG-SHOCK「GB-6900(18,900円)」は、電波受信機能の先を行く次世代の高精度ウォッチ。電波受信エリアを突破する、高精度競争が始まりつつある。
ワールドタイム機構は機械式時計でも人気が高い、カシオでは更に能力を強化し、世界29都市(29タイムゾーン)とUTC(世界協定時)に対応するようになっている。つまり電波受信エリア外でも問題なく使えるのだ。