フォッシルグループと他社との明確な違いは、人気ブランドのライセンスウォッチを数多く作っているということ。しかもどれもが世界的な名声を得ているトップブランド。つまり既に出来上がった“ブランドの世界観”に合わせて、時計を作り上げていく特別な技量が求められるのだ。
デザイン部門はブランドごとに分かれており、30名以上のスタッフが働いている。時計のコンセプトを描いた「イメージシート」をブランド側と創り上げていくことが最初の関門となり、3Dプロトタイプを製造してOKをもらえば、今度はテクニカルチームが製造方法などを考え、製品化を進めていく。
もちろんフォッシル傘下ブランドのデザインもここで行われる。現在注力しているのは『ゾディアック』。アーカイブを大切にしており、1953年製の傑作ダイバーズウォッチを現代的にリ・デザインする作業が進んでいた。
パソコンやフリーハンドでデザインをまとめていく。美しいラインはこうやって生まれるのだ。
ANTIMAのファクトリーはクリーンで近代的。大きな窓からは光がさんさんと降り注いでいる。
こちらがイメージシート。時計の制作はここからスタートする。
さらに具体性を増したイメージシート。カラーも追加され、さらに完成形へのイメージが膨らんでいく。
ZODIACの場合は、過去のアーカイブがデザインソース。普遍的なスタイルをトレンドに合わせてアレンジしていく。