時計の組み立て工程も、ANTIMA内にある。フォッシルグループでは、こなれた価格で高い品質の時計を作るため、優秀なサプライヤーにパーツを製造してもらい、それを組み立てるという“エタブリスール”という方式を採用する。
多くのサプライヤーと取引しているため、パーツの品質管理を徹底している。とにかく生産本数が多いため、一つのミスが大きな損害を招きかねないからだ。
さらに“スイスメイド”を謳うハイエンドモデルの場合は、グループ会社であるSTP製ムーブメントを使用。納品されたムーブメントにダイヤルや針を取り付けてから、ケースに収められる。ちなみにここ数年は、中国市場で機械式時計を求める人が増えているそうで、生産本数もかなり増えているそうだ。
もちろん精度チェックも社内で行い、日差15秒を目指している。これは他のスイスブランドと同等レベルであり、高品質時計として自信を持っている。
窓に向かって並ぶ作業机では、多くのスタッフが時計の組み立てを行っている。
サプライヤーから納品されたパーツたちも、丁寧に組み立てていく。
繊細で丁寧な作業が、時計の品質を高める。
カレンダーや針を取り付けると、ムーブメントは完成する。
ケースに収めて精度をチェックし、合格すれば晴れて出荷となる。