ファッションスタイリストとして活躍する一方で、商品撮影のイメージディレクションにも才能を発揮する石川英治さん。彼はカシオが国内で開催している時計展示会のディスプレイも担当しており、いわば"カシオの時計の魅力を引き出すプロフェッショナル"である。
2011年のバーゼルワールドでも、会場内のディスプレイを担当しており、カシオが提案したいイメージをビジュアル化させるという大役を担った。
「僕にとってのカシオのイメージは"テクノロジーで常識を打ち破る"という存在。ブランドごとにしっかりとしたコンセプトがあり、それぞれに異なるカルチャーやライフスタイルがあります。僕がディスプレイを作り上げる時は、その本物感やリアリズムをしっかり投影することを心掛けています」
石川さんが特に印象に残ったのは、G-SHOCKだった。
「G-SHOCKは汚れても傷ついてもカッコいい時計。誰もが知っているブランドですが、その名に違わぬパワフルなデザインや飛び抜けた耐衝撃性能が、今でも魅力を失っていないのはすごい。新作の『G-SHOCK GWF-T1000BS』は、ケースの素材や色を変えてきたことで生まれた、メカメカしいデザインが気に入っています。時計はTPOで使い分けろと言いますが、こういう主張のある時計はどんなシーンで使ってもいいと思う。カジュアルやアウトドアにはもちろんだけど、ドレス系に合わせる外しの時計にもなるんです。こんな時計が作れるメーカーは少ないですよね」
ちなみに石川さんがG-SHOCK以外で気になるモデルに挙げたのは、意外にも『Baby-G BGA-131-7BF』(詳細はP3)。「このサイズなら男性が使ってもいいんじゃないかな」と、スタイリストらしい観点で評価してくれた。