『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス)と言えば、日本におけるモノ情報誌の草分け。独自目線と蓄積したウンチクは、他の追随を許さない。今回は時計担当編集者の飯島恵里子さんに、女性目線でカシオを語っていただいた。
「カシオのレディスウォッチとして直ぐに思い浮かぶのは、やはりBaby-Gですね。スイスに端を発する"腕時計の概念"を超えたデザインや機能を持っています。近年、東京発の女のコファッションが世界に大きな影響を与えるなか、Baby-Gも世界中の女子から支持されています。今年もそのスタイルは継続していますが、持ち前の独自視点がさらに強くなっていましたね」
飯島さんが注目したのは『BGA-131-7BJF』である。
「ブラックライトに反応するアイテムは山ほどありますが、ライト自体を時計の中に入れてしまうとは!!! 自由な発想力とそれにOKを出した上層部の心意気に感心しました。"ライトを点灯させるアクションによって時計を派手にする"というコンセプトは、四六時中派手な時計よりも緩急があって楽しいですね。この時計は普段の姿がプレーンなモノトーンなので、どんなシーンにも似合うでしょう。個人的には日焼けしたイタリアのマダムが、テニスやヨット遊びをするときに着けて欲しい。そして夜はこの時計を着けてクラブに繰り出す…。年齢も国籍も問わずに楽しめる類いまれなモデルです」
では飯島さんには今年のカシオの時計たちはどう映ったのだろうか?
「リーマンショック以降、腕時計のトレンドはベーシックで堅実なモデルが多かった印象ですが、その中でカシオの時計は"時を知るモノ"でありながら、デザイン(外見)とエレクトロニクス(中身)が唯一無二の存在。独自の進化を続ける姿が印象的でしたね」