Gressive Off Style Spiceal Vol.6 G-SHOCK 30TH ANNIVERSARY in NYC 30年目のG-SHOCKが示した世界戦略

プレスカンファレンスの熱狂。

800名以上の取材陣が駆け付ける。

 久々に訪れたニューヨークは、相変わらず人が多くて街も薄汚れて騒がしい。しかしここが多くのユースカルチャーの中心地であり、この街からG-SHOCKの世界戦略が始まった。

 プレスカンファレンスの会場となるのは、マンハッタンセンター。かの有名なマディソンスクエアガーデン(改装中)の近くにある。

 

 今回のプレスカンファレンスの目玉は、何といってもG-SHOCKの30周年記念モデル。しかし会場に足を踏み入れると、そこにはたくさんのレジェンドモデルが展示され、さらに等身大(?)のGショックマンも2体登場。さらに耐衝撃、耐遠心重力、耐振動というトリプルレジストをその目で実感できる巨大な実験什器も揃っている。

このプレスカンファレンスには、アメリカ国内はもちろん、世界各地から800名以上の報道陣が参加していたが、誰もがひとりのG-SHOCKファンに戻り、笑顔で記念撮影にいそしんでいるのが印象的だった。

 

 カシオの常務取締役である中村 寛さんと執行役員 米州地域統轄担当の伊藤重典さんのスピーチから、プレスカンファレンスはスタート。

スノーボードやBMXのライダーで構成される「TEAM G-SHOCK」や香港のクリエイターらがゲストとして登場して会場を盛り上げる。

 満を持して紹介された30周年記念モデルは、ブランドカラーであるレッドを全面に使った4本シリーズの「ライジングレッド」。初代モデルの流れをくむ5600系やアメリカで人気の6900系などバランスのよいラインナップになっており、即完売は必至だろう。

 

 ニューヨークでのG-SHOCK熱は、予想をはるかに超えていた。それは取材陣の数だけではなく、彼らのテンションの高さがそれを物語っていた。

それではなぜニューヨークから世界へとG-SHOCKが広がっていったのだろうか?
次のページで、その謎に迫りたい。

  • 1巨大なホールにて行われたプレスカンファレンスの様子。ステージ上から時計を撒くという、タフなG-SHOCKだからこそ可能な大胆パフォーマンスも大好評だった。
  • 2エントランスに設けられたヒストリーコーナー。数百にも及ぶ過去の傑作が並んでおり、自分が持っていたモデルや欲しかったモデルなど、昔話に花を咲かせていた。
  • 3会場にはGW-A1000の巨大模型も登場。現在はファッションアクセサリーとしての評価が高いG-SHOCKだが、今後は技術的な価値に対しても、認知度を高めていきたいという。
  • 4様々な部品で構成されるG-SHOCKを、分解して展示。このような内部メカニズムの紹介は、日本人にはとても好評なのだが、今回はアメリカのメディアも熱心に取材していた。
  • 5こちらが30周年記念モデル「ライジングレッド」文字盤やメタルパーツをゴールド色にすることで、アニバーサリーにふさわしい華やかさを実現。ケースバックのロゴはエリック・ヘイズがデザインしたロゴが入り、特別ボックスが付属する。(モデル詳細はこちら »

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